前回は「WEBシステムエンジニアの技術ロードマップ03」で、プログラム言語についての種類や特徴を説明しました。今回は、なんでもよいのでオープン系のプログラム言語(java、vb.netなど)を使ってプログラムを組む時のお話しをしていきます。
実際に自分で開発をしないとイメージがつきづらい部分です。書籍だけで理解できる人もいますが、実際に出来上がったプログラムを見ながら進めていけると、理解がしやすいと思います。
■順次・選択・繰返
プログラムは3つの要素で出来ていると言われています。
・順次・・・プログラムは上から下に順番に実行されていく
・選択・・・もし、~~だったら○○、そうでなければ××といった判定を行う
・繰返・・・同じ処理を何度も繰り返す
この3つでプログラムは構成されていますので、それが理解できれば大丈夫です。
■変数・定数・スコープ
プログラムは変数や定数というものを使って組んでいきます。例えば、「msg = “おはよう”」という記述を書くと、msgという入れ物に”おはよう”という文字列が設定されているということになります。定数、スコープについては、動画で説明します。
■デバッグ
デバッグというのは開発者として一番重要な作業であり、正しくデバッグをすることができれば、開発スキルがかなり向上します。デバッグとは、組まれたプログラムを実行していき、障害を発見して取り除く作業のことです。1行1行実行(ステップ実行)して、そのタイミングでどのような動きをするかが見れますので、自分が組んだプログラムの不備や、エラーとなった場所を特定して、何が原因なのかを解析することができます。ステップ実行ができない場合でも、画面やファイルに情報を表示して解析をするという方法もあります。
■エラー解析
エラーが発生した際は、多くの言語でNullPointerException、IOExceptionというように「○○Exception」というエクセプションが発生します。エラーが発生するとなぜエラーになったのかというヒントが沢山でてきますので、そこから自分で調べられるといいですね。
■クラス・関数
プログラムはシステム全体で何千、何万行にもなっていきます。プログラムを組む時には、1つのファイルにプログラムの記載は続けません。例えば、会員登録を行うような画面で登録をしようとしたけどエラーになってしまったことはないでしょうか。
・必須入力の項目を空白にしてしまった=必須入力チェック
・半角カナの項目に全角を入力してしまった=半角カナチェック
・10桁上限の項目に11桁入力してしまった=桁数チェック
など、沢山のチェックをしています。そういったチェックの処理は、チェッククラスというものを作成し、記載していきます。必須入力チェック、半角カナチェック、桁数チェックはそれぞれプログラムを書きますが、それぞれ意味が異なるため、関数という処理のまとまりで記載します。
・必須入力チェック関数
・半角カナチェック関数
・桁数チェック関数
というような感じです。
クラスや関数と言われた場合は、「処理の種類やまとまりなんだな」というくらいで思っておいてください。
ここに記載したことを理解し、組めるようになると、プログラム言語についての基本はできた状態です。ある程度、動くプログラムは組めると思います。特にデバッグについては重要ですので、しっかりとやり方を覚えたい部分です。
次回は、システムで扱うデータ管理の部分について見ていきたいと思います。