実際のエンジニア新人研修技術課題 第一部まとめ

ここまでの内容で、第一部の1か月(20人日)程度の研修が終了になります。ある程度同じ速度で進むことは多いですが、中には1人だけ進みが早い人や、遅れてしまう人もでてきます。

新人研修以外にも、より実践的で難易度の高い研修も沢山準備しているため、進みが早い人には追加で研修を渡します。ITエンジニアはできる人とできない人の差、早い人と遅い人の差がかなりでるので、進める人はどんどん進めてスキルを高めます

遅れてしまっている人はわからないまま進んでも意味がないので、スケジュール通りにならなかったとしても理解ができるように教えていきます。形だけ研修を完了させる方法もありますが、研修生にとってタメにならないため、会社には状況を正直に報告して対応していきます。

人によって個人差があるのは仕方のないことだと思いますが、教え方を変えると改善されるパターンもあります。例えば、スケジュールが決まっていると焦って終わらすことばかりを考えてしまったが、スケジュールを一旦なくしたらペースが早くなったという人も実際に何名かいました。講師も複数名いますので、別の人が教えてみるといった対応も行います。同じように教えているようでも、表現が異なったり、言葉が足りていなかったり、講師との相性があったりする場合はあります。それによって改善されるパターンもあります。

新人研修の第一部での内容をまとめると、順調に進んだ場合、次のようなことを学習できるようになっています。

【01_Excel操作研修】
■パソコンの基本操作
■Excelの基本操作

【02_デバッグ研修】
■プログラムの基本
■プログラムの実行順序
■デバッグの方法

【03_ExcelVBA】
■プログラムのコメントを元にプログラムを実装する
■わからない技術を自分で調べる
■モジュールを操作してみる
■関数化を行ってみる

【04_SQLServer】
■データベースの基本
■SQLによるテーブルの作成、削除
■SQLによるデータの登録、更新、削除
■SQLによるデータの検索

【05_ExcelVBA + SQLServer】
■変数、関数のスコープ
■モジュール、関数の作成
■プログラム言語とデータベースの連携
■プログラムのコメントを元にプログラムを新規開発

パソコンの基本操作からプログラムの流れを実際にゼロから開発をすることで、プログラム開発の流れを理解する研修となっています。プログラミングスキルを高めるためには、自分で考えてプログラムを開発するということをしないと、習得をするのは困難です。プログラムの流れは書かれていますが、コードはゼロから自分で調べて組まなければなりませんので、それなりに大変な内容です。

例えば、プログラミングでは可読性を意識して、
■変数名のつけ方
■定数名のつけ方
■関数名のつけ方
■改行のタイミング
■インデントのルール
■コメントの記載方法

といった、実際のプロジェクトでソースコードレビューをされた時に指摘を受けるような内容についても、研修で教えていきます。

データベースも同様に、
■SQLの書き方
■SQLの整形の仕方
■テーブル名のつけかた

といった、実際のプロジェクトでSQLを書いた時に指摘を受けるような内容についても、研修で教えていきます。

ただ動けばよいプログラムではなく、現場で通じるプログラムを学習していきます。

次回は、第一部と第二部の間に挟む技術講義についてご紹介します。

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