【習得して欲しい技術】
■開発現場で使えるExcelの便利操作
■開発で使えるテキストエディタ操作
■Excelとテキストエディタを連携することによる業務効率化
開発をする時に、必ず統合開発環境(VisualStudioやEclipseなど)があるかというと、プロジェクトによっては存在しない、つまり、使いたくても使えないことも結構あります。15年以上前のシステムとか、プロジェクト的にソフトウェアのインストールは禁止とか、理由はありますが、参画しているプロジェクトで統合開発環境が使えないと言われれば仕方がありません。提案をしてソフトウェアを導入していただくというアプローチもありますが、大きな会社だといくつかの部門の方々に承認をいただかなければならないなどの理由から、提案が通らないことも多くあります。その時に、テキストエディタを使用して、プログラム開発を行う場面は珍しくありません。
開発に限らずテキストエディタを有効に使えると、いろいろな場面で効率的な作業ができるようになります。Excelといった別のソフトウェアと連携すると、さらに効率的な操作ができるようになります。
難しい技術が必要な場合は習得に時間がかかってしまいます。ただ、この講義では知っていれば今すぐにでも使える技術を見て体験してもらいます。技術力がなくても知っているだけで使えるのであれば、知っているだけでとても有利です。知っているだけで、3時間かかっていた作業が5分で完了できるようなものもあります。そのような技術を見て、体験してもらう講義が「どのプロジェクトでも知っているだけで使える技術」という講義です。
どのプロジェクトでも知っているだけで使えますので、先輩や他社の人が知らないことを知っているだけで、話しがしやすくなることも多くあります。そういったすぐに活用できる技術系の講義を適宜挟み、研修中に使い慣れてもらうようにしています。もちろん、普段研修を行っている時に操作をみて、教えたほうがよいと思ったことは適宜教えます。
第一部と第二部の間にこの講義を挟んでおき、第二部以降で使用するようにします。非効率だった操作が知っているだけで効率化されるということを実感してもらいます。人は失敗をしたことは記憶に残りやすいので、失敗とは言わなくても「今まで非効率だったなぁ」と思えるような内容であれば、今後使うようになる人もいると思います。
講義内容を少しだけ記載しておきます。実際は操作を見ていただくと、見ているだけで面白いと思います。知っているだけではなく、実際に使うということが大事です。無理やりにでも使って慣れておくと、ふとした時に「この機能を使えば効率的だ」と気づくことが増えてきます。
■テキストエディタの効率化例① 矩形選択
一括コメントアウトや一括置換の時に楽です。
例えば、
if (a = 10) {
alert(‘error’);
}
を一括コメントアウトしたい時。
11あああ22
33いいい44
55あああ66
77ううう88
の平仮名部分を「沖縄」にしたい時などに、一括操作ができるので便利です。
■テキストエディタの効率化例② マクロによる自動実行
同じ操作を何度もしたい時に楽です。
例えば、
1201 12:00
北海道123
1201 13:00
神奈川県123
1201 14:00
東京都123
・・・
数百行続く
から「1201 12:00」といった日時部分だけを削除したい時などに、一瞬で記録して実行できます。
■Excelの効率化例
・「F4」で1つ前の操作を実行
⇒セルの結合して左揃えを連続してできる
・「Ctrl + +」で現在日付を設定
⇒単体テスト実施日の入力が楽
・「Ctrl + D」で上のセルをコピペ
⇒上の名前をそのまま使いたい時に楽
・オートシェイプ(オブジェクト)の全選択
⇒全体を移動したい時に楽
・オートシェイプの一括整列、サイズ変更
⇒Excelやプレゼン資料を作る時の整列が楽
■使いやすいショートカットキーの例
・Ctrl + Shift + Nでフォルダ作成
⇒非常によく使う
・フォルダ表示時に複数ファイル選択をしてShift + 右クリックをするとメニューが変わる
⇒パスのコピーは選択ファイルをすべてコピーできる
「Ctrl + Shift + N」とか、WindowsXP時代はなかったので知らない人は意外と多い印象です。
「Shift + 右クリック」からの一括ファイルパスコピーは、テキストエディタに貼り付けて不要な部分を矩形選択で削除して使うと便利です。
このようにWindows機能、Excel、テキストエディタなどを組み合わせると便利さが増していきます。