【習得して欲しい技術】
■MVCモデルの概念
■サブミットの種類や違い
■セッションの使いどころ
■開発でヒントとなる用語
第二部では、Webシステム開発をするための要素をコンテンツ単位で学習していき、最後は自分でJavaのWebシステム開発を行います。全体像を理解してもらうために、普段自分たちがインターネットを使って見ているWebシステムが、どのような仕組みで動いているかを講義で説明していきます。自分が今、どこの部分の学習をしているのか理解できないと、頭の中で上手くつながってきません。Webシステムの全体像の把握と、開発でヒントとなる用語を事前に説明しておくことで、学習を進めやすくするようにしています。
Webシステムの要素をすべて説明してしまうと情報量が多すぎて混乱をしてしまうため、現場の若手が開発をする時に必要となる知識くらいまでを教えるようにしています。次のイラストをご覧ください。
Webシステムは、MVCモデルという概念で開発をされることが多いため、MVCモデルを理解していただきます。イラストに描かれているように、Webシステムには多くの要素が関連しています。
■クライアントサイド(クライアント側)
・HTML
・javascript
・css
・サブミット
・クエリストリング
■サーバサイド(サーバ側、サーブレット)
・Webサーバ
・プログラム言語
・データベース
・セッション
例えば、Webシステムで画面から次画面に情報を引き継ぐ方法は、「セッション」に保持するか、「リクエスト情報」で持ちまわるといったことが考えられます。「リクエスト情報」には「POST」と「GET」といった種類があり、「GET」で情報を送信するとURLの後ろに「クエリストリング」として付与されます。
このような説明を事前にしておくと、研修課題を解く時のヒントになります。口頭で説明されたくらいでは理解できませんが、大事な用語だということで伝えてメモをしておくことで、開発で困った時に調べやすいように意識をさせておきます。第一部でも記載している、自分で考え、調べ、試し、検証するという流れは、ずっと継続をするようにします。
この講義内容を踏まえて、最後の開発研修である「08_Java(Web)」研修に入っていきます。