実際のエンジニア新人研修技術課題 02_デバッグ

【習得して欲しい技術】
■プログラムの基本
■プログラムの実行順序
■デバッグの方法

今度はちょっとステップアップして、Excelを裏側から動かすExcelVBA(プログラム言語)について、その仕組みを学習する研修です。ExcelVBAはパソコンにExcelがインストールされていれば、今すぐ試すことができます。家でもプログラムの勉強がしたいという人もいるため、簡単に試せる言語を導入としています。

例えば、「プログラム言語とはなんでしょう?」という質問に回答はできるでしょうか。簡単そうで、いざ聞かれると困ってしまう人も沢山います。「プログラム言語とは、人間がコンピュータに指示を与えたい時に使用するコンピュータ用の言語」です。概念を理解しないと理解もしにくくなってしまいます

「プログラム言語はみなさんの周りで、どのような時に使われているでしょう?」という質問に回答はできるでしょうか。日常生活でどのように自分がかかわっているかも大切です。「スマホ、パソコン、改札、インターネット」など、プログラム言語は多くの場面で使われており、日常生活では自然と沢山使っています。エンジニアは、そのようなシステムを作る人のことです。

プログラム言語については「WEBシステムエンジニアの技術ロードマップ04」でまとめてあります。もう少し、どのようなものなのかを知りたい場合は、ご参照ください。

プログラム言語には、順次、選択、繰返といった考え方や変数、定数の理解といったものが必要です。また、プログラム言語は処理が上から下に流れていきます。ただ、このようなことを言葉や図で説明されても理解しにくいと思います。

プログラムというものは、一体どのようにして処理が実行されていくのか、途中で止めながら「処理の流れを追って解析します」。この、処理を追って何が行われているか解析して障害を発見し、取り除く作業を「デバッグ」と呼んでいます。ITエンジニアとしてやっていくためには、デバッグを自然にできるかどうかが、非常に重要なポイントになってきます。その基本を習得するための内容になっています。デバッグにはいくつか方法はありますが、新人研修ではブレークポイントで止める方法を使用します。

デバッグをするためにはデバッグをするためのプログラムが必要です。プログラムは見て理解をしたと思っても、実際に自分で書こうとすると難しいものです。そこで動くプログラムとして準備しておいて、そのプログラムを自分で入力するところをスタートとしています。わからなくても、まずは見よう見まねで打ってみることが大事です。

電子ファイルで配布するとコピペができてしまうため、新人研修の中では印刷か画像で渡すようにしています。コピペをしても印象には残りません。自分で入力をしてミスをして考えるからこそ、印象に残りやすくなるのです。

実際に自分でプログラムを入力して動かそうとすると、多くの人は変数名が違っていたとか、スペルミスが発生したとかで、プログラムが正常に動きません。そのような時は、エラーの解析方法や見るポイントを講師が指導しながら修正をしてもらいます。

試しに1つ課題を載せておきます。ここに書かれている内容を自分で入力して、デバッグをしてみてください。コメントも含めてすべて入力をしてください。本来は、入力をしていて気になるようなことがあれば、講師に質問をするという流れで進めます。

プログラミングが初めての人でも見るのと、打つのでは印象が変わります。このような自分で入力するプログラム課題が複数あります。入力しているプログラムにも不具合はありますが、それを自分で見つけて修正するといったようなこともしていただきます。

■02_デバッグ研修課題サンプル

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